エコール ノワール幼稚園は、画家でもある初代園長が始めた画塾が母体です。現在でも、保育は創作活動をカリキュラムの中心に据え、日常の活動やイベントの様々な場面に「造形遊び」を取り入れた楽しい幼稚園を目指しています。絵を描く、切る、貼る、粘土遊び、木工、廃材工作、段ボールを使った共同制作など成長や発達を促すさまざまな体験をします。同じものを描いても、みんな違った絵になります。個性の原型は誰でも持っています。活動の中でそれぞれの子供の良い面を見つけ、伸ばしていきます。保育の中で自分自身で考え、決め、実行し、表現する力を身に着けて欲しいと思っています。
幼稚園がこの場所に出来た時には周囲は田んぼや畑に囲まれて、正門の前にはカエルやメダカがとれる用水堀が流れている自然あふれる環境でした。現在は住宅地に変わり、当時の自然環境は失われてしまいましたが幼稚園の中に、当時に近い環境を作り子どもたちに自然と触れ合う体験をさせたいと思っています。園庭に立つ大きな木、中庭のドングリ林、小さな川が流れる砂場、田んぼ周辺の草むらにはバッタやカマキリがやってきます。畑では春には小松菜やさやえんどう、夏にはじゃがいもやとうもろこし、秋には大根などを収穫します。
池と飼育小屋があり、うさぎやアヒル、亀といった小動物を飼育しています。自然との触れ合いを通じて子どもたちは様々な事を学びます。
幼稚園の子供達は外で遊ぶことが大切だと考えて保育をしています。そのためエコール ノワールの遊びは外遊びが中心です。子供たちは、朝、幼稚園にやってくると、カバンを置くのもそこそこに園庭にかけだしていきます。まずは走り回って元気に遊ぶこと。お友達同士の追いかけっこから始まり、ルールのある鬼ごっこ、やがて、チームを作ったリレーへと発展していきます。
遊具は、ブランコ、すべり台、ジャングルジム、シーソー、鉄棒といった定番の遊具の他に園のシンボルのお城や、ツリーハウス、丸太のやぐらなどオリジナルの遊具もあります。現場での経験を生かし、子供たちが楽しく遊びながら、必要な運動を効果的に行えるよう工夫して造っています。
月ごとにクラスで歌う歌を決めて練習します。 日常の保育の中に、造形遊びとともに、歌やダンスなど音楽遊びもたくさん取り入れています。歌を歌うときには、楽しく歌うのはもちろんですが、発声やリズム、音程にも注意して歌うよう指導しています。子どもたちはダンスが大好き、自由遊びの時間に曲を流すと、園庭のあちこちにダンスの輪が出来あがり、ニコニコ笑顔が広がります。運動会では各学年のダンス、発表会ではお遊戯や合唱・合奏が披露されます。
どんなに楽しいことでも、毎日同じことの繰り返しでは飽きてきてしまいます。行事は園の生活にメリハリをつける良い機会です。子供たちが楽しみながら、無理なく取り組め、そして終わった後の充実感を得られる行事を目指しています。運動会や遠足、発表会といった定番の行事の他に、自分たちで廃材などで商品を作って売る「お店やさんごっこ」やインディアンの村を再現して1日楽しく遊ぶ「インディアンごっこ」、家族と一緒に工作をして楽しむ「家族で作って遊ぼう」といった行事もあります。 2月には1年間の作品を展示してお子さんの成長を見て頂く「造形作品展」を開きます。
制服はスモックのみです。冬スモックは山吹色、半袖の夏スモックはクリーム色で、普段着の上から着用します。外遊びの時はクラスカラーの帽子をかぶります。靴・カバンは特に指定していません。当園では、幼稚園に着てくる服は「汚れ着」であるべきだと考えています。汚れることを気にしていては、遊びも活動も満足には出来ません。卒園していく時、子供たちのスモックは絵の具のシミでいっぱいになっていますが、それは力一杯幼稚園で過ごした日々の証です。